20080919 夕虹
第五話 あとがき
あとがきなんて書いてみるわけです。なぜか雑記に。
「作者はただ作品で語れ」というポリシーというか意地というかそういうものは変わらずわたしの中にあるわけで、普段あとがきなんて書いたことないわけですが、まぁ今回はオリジナルということでご勘弁いただき、しばし作者のオナニーにお付き合いくださいませ。
約5年ぶりの『夕虹』です。月日の経つのは早いもんだねぇ……
改めて4話までを読み返してみて、まるで安西先生のように呟いてしまうのです。「まるで成長していない――」
いやぁ、なんというか文章力というかストーリーテリングの能力ちうもんは下がるのはあっという間ですが上がるのは難しいんですねぇ。5年も前の話なのに普通に自分で読めてしまうあたりが、情けないやら、悲しいやら。とりあえず発展途上ではないんだなぁと、これもまた悲しいやら、でもほんのちょっぴりだけ嬉しいやら、複雑です。
今回、5話の執筆にあたり4話も若干改定を入れてあります。
前々から、4話は何とかしたかったんですよ。今回改めて読み直してみても、なんというか後半の展開が唐突過ぎて自分でもついていけなかった。もう少し自然な流れにできんもんかと思ってはいたのですが、手を加えるとなると全面的に4話は書き換えだなぁと二の足を踏んでいたわけです。
でも今回、改めて取り組んでみるとあら不思議、後半の裕也くんの台詞ひとつ差し替えるだけでだいぶ雰囲気が変わったなと。他聞に独りよがりなのでしょうけれど、自分的には4話はあれでだいぶ印象が変わったと自惚れております。
で、5話なわけですが、正直今回は明らかに推敲不足です。恐らく今後暇を見てはちょろちょろと直しを入れていかなきゃダメなような気がします。いろんな場面を詰め込みすぎたのと明らかな創作的ブランクが原因であるわけですが、この『夕虹』という話は何というか雰囲気を優先して言葉を意図的に足らなくしていることもあり、少々展開に無理が生じている可能性があるなと。
他人事みたいに言ってますが、もともとわたしは雰囲気勝負のできる書き手ではないですので、書き上げた直後の今は冷静に判断ができないんですよね。
わたしは割合に自ら紡ぐ物語に引っ張られちゃうタチなので、脱稿してもしばらく間を置かないとサイトにはアップしないんです普段は。夜書いた恋文は翌朝読み直せ、と言うじゃないですか、そんな感じ。
だけど今回はまぁ、オリジナルということもあり、どうせ実験的な話なのだからアップしてしまい、ご意見をお聞きしたいなぁと。ここが解りづらいであるとか、ここはこうすべきじゃあないのか、とか、そういうご意見は大歓迎でございます。メールフォームなり掲示板なりWeb拍手なり、ご意見をお寄せいただけると飛び上がって喜びます。
『夕虹』という話について少し。
この話は、主人公的位置付けこそ裕也くんですが、中身は夕実ちゃんの話です。あえて裕也くんの一人称にすることによって他者視点から彼女を書きたかった、というのが第一にありました。未だ話半ばですので描ききれているとはとても言えませんけれども。
夕実ちゃんカワイイよカワイイよ夕実ちゃん。わたしゃ別にロリコンちうわけでもないのですが、こういうケナゲな子は思い切りストライクゾーンですので、楽しんで書いてます。
二次創作においても、久慈光樹がオリキャラ幼女を出すときにはいつだって名前は「夕実ちゃん」なんですよね。Kanonの話にも出しましたし、異能者にも出しましたし。
幼女はかくあるべし的なテンプレの、キモヲタがキモイ妄想で作り出したキャラクターではあるわけですが、こういうイモウト欲しいよねマジで。
主人公について言えば、書き始めた頃は作者である久慈光樹より少しだけ年下、という設定で書いてきたわけですが、気付けば遥かに年下であるわけですよオイどうするよ。今回もそうですが彼の悲観的というか自虐的というかヒネクレた子供じみた拗ねっぷりは、読んでいてイラっとくるかもしれません。なにせ書いているわたしからしてイライラしたからなっ!
まぁですが実際、25歳とかってそんな感じだと思うんですよ。特に現時点で十代の男性読者さんとか、女性とかが読むと「こんなガキじみた25歳はいねぇ」とか思うかもしれませんが、とりあえずそんな貴方に久慈光樹からのアドバイス。夢見るなー。
男なんて20代になっても30代になってもこんなもんスよ。誰も見てやしないのに辺に周りの目ばっか気にするから、ええかっこしい的な思考にすぐ嵌る。根本にあるのは自分酔いなんですよ、男なんていくつになってもそんなもんだ。
そういう意味で、主人公である裕也くんも可愛くて仕方が無いですね、作者としては。
いやぁ、オリジナルは書き慣れていないだけに、キャラクターに過剰に執着してしまっていけません。
今回の夕実ちゃんや裕也くんもそうですし、『平検1級クロ検5級』の歌子あたりも、もう可愛くて仕方が無い。ああ、平クロについては恐らく遅くとも来週には続きを絵付きでアップできると思います、と、おだぎゅるさんにプレッシャーをかけてみたり。いいから早く歌子に彩色する作業に戻るんだ。
二次創作は当然のことながらキャラクター原型が既にあるわけで、それにアレンジを加える余地はあれど一から創作する余地は無いわけです。対してオリジナルはこれもまた当然のことながら一からキャラクターを創作しなくてはならない。でも特に性格付けについては、自分の引き出しにあるものしか使えないわけですよ。わたしゃ30ちょっとしか生きてないわけですから、当然ながら引き出しは限られてくるわけです、だって考えてみてください、実生活において、性格をゼロから構築できるほど深く付き合いのある人格ってどれほど経験がありますか? それは家族だったり、前に付き合ったことがある彼女だったり、自分自身だったり驚くほど少ないです。
そういう意味で、オリジナルって二次創作と違って作者の“地”が出ますよ。特に今回のような一人称形式だと顕著ですね。心情描写というのはキャラクターそのものを描くことですから、どれだけ引き出しを持っているのか、そしてなによりその引き出しがどれだけ奥行きのある物であるのかが重要なような気がします。いっぱい引き出しあっても書類が少ししか入らないようなものだったら薄っぺらいキャラクターしか創造できませんものね。
とまぁ、いろいろと偉そうに書いたわけですが、当然ながらそれを描写する筆力が無いと意味が無いわけです。あーもー頑張ろう。
まぁそういうわけで、次はそう遠くないうちに書きたいと思います。『夕虹』。
次は恐らく裕也くんが風邪をひいて夕実ちゃんが看病フラグ、その次は音美ちゃんの帰還……という感じでしょうか。
夕実ちゃんにはぜんぜんまったくツン分が不足しているわけですが、とりあえずこれで例の企画の「ツンデレ妹」はクリア、ということで…………ダメ?